4/21 -4/26
synfilums Exhibition 2026
synonym:antonym

菊地慎 & 当真伊都子 作品展
Special Guest: 高山夏希
作品展概要:
織り込まれる音と色、共鳴する類似、紡がれる対義
プロダクションカンパニー「SCHOLE」を主宰し、音楽・写真・映像・アートを包括的に手がける菊地慎と静謐な旋律を奏でる作曲家・ピアニストの当真伊都子によるデュオプロジェクト「synfilums」による作品展示を2026年4月に開催します。本展では、第4作「synonym」と第5作「antonym」の世界を軸に、二人が共に紡ぎ出した「音楽」と「アートワーク」を再構築します。今回の展示では、第5作「antonym」にて現代美術家・高山夏希との特別なコラボレーションが実現。菊地のアートワークに高山の感性が重なり、新たな視座を与えられた作品群も並びます。
空間を満たす音楽と、展示作品たちが響き合うとき。
「類似性(synonym)」にまるで希望のような「対義性(antonym)」を織り込もうと挑戦した作品を展示やライブ演奏と共にお楽しみください。
/// synonym --- 桜の成り立ちを音に描く ///
始まりは、菊地のアトリエ兼スタジオの近くにある桜並木でした。一本一本の木に添えられた名札を眺め、その成り立ちを辿る中で、「栽培品種としての桜は、人々の願いや希望が込められた一つの『作品』ではないか」という問いが生まれます。
本作は、日本に自生する桜から鑑賞用に配合された種まで、多様な桜が織りなす幻想的な並木道を、音楽とアートで表現する試みです。例えば日本では桜として代表的な染井吉野(Someiyoshino)は、大島桜(C.speciosa)と江戸彼岸(C.itosakura f.ascendens)が合わさった栽培品種ですが、その様な成り立ちも音楽とアートワークに落とし込めないかと試行錯誤した作品になっています。
桜並木でスケッチや写真撮影をして作ったアートワークのラフをスタジオに持ち帰り、それを見ながら浮かんできたシンプルなピアノのメロディを当真へ共有し、そこから当真は見事なピアノ作品へと音楽を完成させました。
録音は本会場でもある「SALO」にて実施。エンジニア・井口寛の手により8本のマイクが配置され、里と山をつなぐ空気感までをも閉じ込めたかの様な音像が完成しました。
菊地が描く視点と旋律を、当真がその感性とピアノで鮮やかに表現。アートワークと音楽が分かちがたく結びついた、synfilumsの世界観を丁寧にパッケージングした作品集です。
/// antonym --- 夢想の鏡、新たな桜 ///
新たな桜の品種を開発するように、元あるものの良さを引き継ぎながら、想像力を用いて未知の姿を描き出す。その制作過程における脳内イメージを、菊地は音楽とアートワークの両面に落とし込みました。
背景と主題、反発し合う音と色。それらが混ざり合い、一つに織り込まれることで、新たな調和へと生まれ変わります。
音楽の面を解説すると、本作は、前作『synonym』で録音されたピアノの音色を素材として解体・再構成(リワーク)したものです。8本のマイクで捉えた立体的な響きを、楽曲のイメージに合わせて取捨選択し、別の色や素材を織り交ぜることで、新しい姿へと変貌させました。Schole Recordsと縁のある作家陣もリワークに加わり、より多層的で幻想的な「夢の桜並木」が描き出されています。
この「再構築」の試みは、視覚表現においてさらに深化します。本展では、現代美術家・高山夏希が、菊地のアートワーク集『antonym』と呼応するように制作した特別なコラボレーション作品を展示。 花が散り、葉が彩り、やがて美しい枝の骨格を見せる——。四季折々に姿を変える桜や自然の美しさに独自の視点を加え、未だ見ぬ新たな桜の姿を追求しました。
音を眺め、絵を聴く。synfilumsの物語を、アートワークと音楽でパッケージングした特別な作品です。
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// synfilums - synonym:antonym展 //
2026/4/21(火)- 2026/4/26(日)
会場: SALO (1F & 2F)
神奈川県中郡大磯町大磯1665-2
開場時間: 12:00 − 20:00*4/25はライブ開催のため展示は1Fのみ、16時Closeとなります。
ライブ:
2026/4/25(土)
OPEN 16:30 / START 17:00
作家プロフィール:
// synfilums //
プロダクションカンパニー『SCHOLE』を主宰し、写真・映像・デザインなど多岐にわたる視覚表現で奥深い世界観を構築してきた菊地慎と、クラシックの確かな素養をベースに実験的かつ親しみやすい響きを紡ぐモダンクラシカルアーティスト、当真伊都子によるデュオ。
2020年、菊地が新たな表現領域として「音楽」へ踏み出すべく結成。視覚と聴覚がかつてないほど高い親和性で溶け合う作品づくりを目指し、緻密で洗練されたアートピースを世に送り出している。
// 菊地慎 - Shin Kikuchi //
プロダクションカンパニー「SCHOLE」主宰。大学在学中に音楽レーベル『Schole Records』を音楽家の小瀬村晶、映像作家の齋藤雄磨と共に設立。以来、写真・映像・デザイン・絵画など、自身の視覚表現を音楽と融合させた作品を数多く発表し続けている。
国内外のアーティストのプロデュースやアニメや映画などの劇伴制作に携わる傍ら、音楽制作に踏み込んだ新たな表現を模索すべく2020年よりピアニスト当真伊都子とのデュオプロジェクト『synfilums』を始動。「音楽とアートワークの不可分な融合」をテーマに、2025年に『synonym』、2026年に『antonym』を発表。本展では、これら2つの世界が互いに溶け合い、そこに訪れる人の感覚と混ざり合うことで初めて完成する、一度きりの空間体験を目指している。
Official website: https://shinkikuchi.com


// 当真伊都子 - Itoko Toma //
ピアニスト、ボーカリスト、作曲家。
幼少よりピアノ、歌に親しみ、独学で作曲を始める。
ピアノを用いて風景や物語を描き出す、独自の美意識を貫いた作品を国内外の音楽レーベルよりリリース。クラシカルな音色、親しみやすいメロディでリスナーを魅了し、音楽家、美術家、など多方面から高く評価されている。CM、アニメ映画、ドキュメンタリー映画の音楽制作に携わり、今後の更なる活躍が期待されている。
Official website: https://itokotoma.com
// 高山夏希 - Natsuki Takayama //
1990年東京生まれ。平面作品を中心に、粒子の感触を確かめるように人間と物質の関係の再考を試み、人・動物・モノ・環境などが一体性をもった自然観を表現している。情報技術の発達によって記号化されたものの結びつきは強まったが、 他方で記号化未満の事物への感性は弱まってしまうのではないだろうか。それによって周囲を取り巻くものに対しての実感が薄れてしまっているように感じている。こうした 時代の中で失われてしまった様々な物体と人間の関係の回復を試みるように、近代的な世界観とは異なる、人間を含めた生物と自然が一体化した世界観を提示している。 私たち自身が、絡まり合った世界の一部として生きる事を再認識する事によって、現代の人間の生を再考できるのではないだろうかと考えている。アクリル絵の具を流れる粒子のように物質的な状態として扱い、積層して彫刻刀やカッターの刃などを用いて削り出すなど、平面を主な媒体としながら、触覚的あるいは彫刻的ともいえる手法を用いて制作をしている。
主な展覧会
「モノたちの記憶、あかくなる結節点」(PORT ART&DESIGN TSUYAMA /2025年)「まだかたちのない形相体」(東京アートミュージアム/2025年)「堆く、石走りて」(rin art association/2023年) 「気色の目」(奈義町現代美術館/2023年) 「房総里山芸術祭×いちはらアート×ミックス2020+」「conjuction‐名詞から接続詞へ‐」(白鳥保育所/ 2021年)「VOCA展2 0 2 0現代美術の野望-新しい平面の作家たち‐」(上野の森美術館 / 2 0 2 0年)などアートプロジェクトや展示に多数参加
Official website: https://natsukitakayama.com

