フィールドレコーディング講座
「静かな町で耳を澄ます」
第二回
定員に達したため、お申込みを締め切らせて頂きました。沢山のお申込みありがとうございました!
音に意識を集中する、ありそうで実際には滅多に無い機会かもしれない。日常生活では視覚と聴覚は連動していることが多く、両方から得られた情報を一つの出来事として認識している人がほとんどだろう。本講座ではフィールドレコーディングという行為を通して、身の回りの音に意識を集中させ、環境の中にある隠れた振動を拾い上げ、録音装置により増幅された音を聴くことを通して、身体と環境との新たな関係性をつくっていく。メイン講師には著書『フィールド・レコーディング入門 響きのなかで世界と出会う』(フィルムアート社)が音楽本大賞を受賞した柳沢英輔氏を京都からお迎えします。
本講座は、講師と受講者のみなさんが双方向のコミュニケーションを取り合うことを大切にしています。一方的に情報をインプットするのではなく、自らフィールドレコーディングを実践し、編集と発表をして頂きます。聴講〜実践〜編集〜発表〜ディスカッションの一連に取り組むことで、各々がレコーディングに取り組む姿勢を発見し、技術だけでは捉えきれない音をレコーディングするスキルを身につけて欲しいと考えています。
参加者に合わせてプログラムの詳細を検討しますので、お申込みの際にレコーディングの経験や講座に期待する内容などの質問をさせて頂きます。
日時:11/3(日) - 11/4(月・祝)
プログラム:
11/3(集合:12時、開始:12時半、終了:20時頃)
①講義 ②実践 ③懇親会
11/4(集合&開始:12時、終了:夕方頃)
④編集 ⑤発表 ⑥ディスカッション
定員:12名
参加費:10,000円
*参加費は初日受付時に貰いうけます。(電子決済、クレジットカード、現金がお使い頂けます。)
問合せ:talk.to.salo@gmail.com、又はInstaのDM(@salo_oiso)
主催:SALO
・機材(ハンディーレコーダー)のお貸し出しが可能です。
・編集用パソコンとイヤホン・ヘッドホンは各自ご持参ください。
・お申込み後に編集ソフト(フリー)のご案内を致します。
・近隣宿泊施設のご案内を致します。
講師プロフィール:
// 柳沢英輔 //
東京都生まれ。音文化研究者、フィールド録音作家。京都大学大学院アジア·アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。現在、日本学術振興会特別研究員RPD。主な研究対象はベトナム中部高原の少数民族が継承する金属打楽器ゴングをめぐる音の文化。フィールドのさまざまな音に焦点を当てた録音·映像作品を制作し、国内外のレーベルや映画祭などで作品を発表している。主な著書に『ベトナムの大地にゴングが響く』(灯光舎、2019年、第37回田邉尚雄賞)、『フィールド·レコーディング入門―響きのなかで世界と出会う』(フィルムアート社、2022年、第1回音楽本大賞·読者賞)など。
// 井口寛 //
音響技師。2013年から日本とミャンマーを2拠点としながら、ミャンマーの伝統音楽1000曲を記録・保存するプロジェクト「GitaYadana」に参加、7年の歳月をかけて全曲の記録を成功させる。自ら音楽レーベル「ROLLERS recordings」を立ち上げ、自身でプロデュース・録音をした作品の発表も行う。2016年に国際交流基金のフェローとして訪れたミャンマー北西部の丘陵地帯で少数民族・ナガ族に出会い魅せられ、以降ナガのユニークな文化の調査・記録を続けている。ナガ族の巨大ドラム作りを記録した映像作品「ナガのドラム」は2020年東京ドキュメンタリー映画祭で上映され大きな話題を呼んだ。2022年よりSALOを主催。